五臓六腑

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猫的性格

※2月22日、「にゃんにゃんにゃん」の日に因みまして。
いつぞや、とある事情で検索して浮かび上がった、「猫的性格」から数個を抜粋。
主人公の行動に当て嵌めて小話にしてみました。





「ルド~、ルドちゃ~ん。おねえちゃまと遊ぼ~」
「なっ‥‥? ス、スミレ!?」
「おねえちゃまはお菓子を作ってきましたの。ルドちゃんも欲しい?」
「‥‥そ、その呼び方は、やめろ。そもそも、今は執務中だ。お前と遊んでる時間は‥‥」

ーーーーー自由奔放だけど気まぐれで人を構う

「あ、そう、ふぅん。じゃあ、このお菓子は、全部クロちゃんにあげちゃお」
「うっ‥‥」
「ルドは、いらないんだもんね? ルドの為だけに、ルドの好きなオレンジのピールを混ぜ込んだクッキー、いらないんだもんね?」
「‥‥‥そ、そこのソファに座って、後五分だけ待っててくれ。ジョルト、茶の用意を頼んでいいだろうか?」
「ええ、もちろん。陛下」

ーーーーー自分の構ってほしいときに構ってもらえないと拗ねる

「急がないよ。切りのいいとこまで、仕事して。部屋の中、ぶらぶらしてもいい?」
「‥‥ああ、いいぞ。何にも、面白いものはないけどな」
「いーの。ルドの邪魔は、しないから」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥おい。その奥の棚に、絵本があるが」
「うん、ありがと。どうぞお構いなく」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥おっ、おい‥‥狭いじゃないか」
「狭くないじゃん、大きいじゃん王様椅子。二人で並んで座っても余裕」
「仕事の邪魔、しないんじゃなかったのか?」
「邪魔しないよ。むしろ、手伝ってあげるし」
「気軽に言ってくれるな」
「判子を押すだけの簡単なオシゴトね。スミレにもできるよ。アルバイトする、雇って」

ーーーーーひとり遊びが苦じゃない、気が向いたら構ってちゃん

「‥‥何か、あったか?」
「‥‥‥別に」
「そもそも、兄上はどうしたんだ」
「‥‥‥ヴィーは、相変わらず皇太后様のとこで捕まってるよ」
「お気の毒に‥‥。だが、今日は母上には先客があったはずだが?」
「その先客に捕まったの。巨乳に捕獲されたのよ」
「きょ、きょにゅう?‥‥確か、パトラーシュの先代の王妹殿下で、兄上とは同じ年頃の方だったと思うが‥‥」
「その人、ヴィーの愛人希望なんだって」
「なっ‥‥!?」
「私に笑顔でそう言ったんだもん」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」

ーーーーー機嫌や気分が何となく、どことなく周りに伝わる

「曲がりなりにも母上の客人を、冷たくあしらうのは流石の兄上でも気が引けるだろう。困ってらっしゃったんじゃ、ないのか?」
「知らない。おっぱいで見えなかった」
「‥‥‥‥スミレ。もしかして、妬いてるのか?」
「うるさいな、ルドは。おっぱいぐらい、これから幾らでも大っきくなるよ」
「いや‥‥胸の話じゃなくてだな‥‥‥」
「それより、早く判子押しちゃいなよ。もう、五分経ったし。クロちゃんとこ、行っちゃうよ?」
「‥‥急がないって言ったじゃないか、まったく」

ーーーーープライドが高く気まぐれ

「ーーースミレ、ここに居たのか」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「兄上、お疲れ様です」
「ああ、ルドヴィーク。邪魔をしてすまぬな。‥‥‥スミレ、どうした?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥兄上、スミレは“きょにゅう”に妬いているようですよーーーーいてっ!足を踏むな」
「‥‥‥ルド、うるさい」
「うん? きょにゅう?」
「隣国の先代の王妹殿下と、対面されたのでしょう? 何か、爆弾発言があったとか」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「ああ、あの女を指した言葉か。成る程、彼女の特徴と言えば、それだけだろうな」
「‥‥‥兄上、言葉に刺がありますね」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「血筋を掲げて威張るしか能のない部類の人間だ。しかも、使い勝手が悪過ぎて、手駒としても役に立たぬ穀潰し、フランディースも相当扱いに困っていると見える」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「爆弾発言とは、私の愛人になりたいとほざいた、あの事か? 私の妻を前にして、よくも身に程知らずなことを言ってのけたと、呆れたな」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「義母上が叩き出して下さらなかったら、私が城から蹴り出したところだったが」
「は、母上が、叩き出しましたか‥‥隣国の王族を‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「案ずる事は無い、ルドヴィーク。あんな女が今後何と喚こうと、パトラーシュと我が国の絆は固い。むしろ、フランディースには厄介者を追い払うよい口実ができたと、感謝されるくらいだろう」
「‥‥はあ‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「そういうわけだから、スミレ。そなたが妬く必要など何もない。‥‥無意味なことでそなたを煩わせたかと思うと、やはり私が蹴り出しておくべきだったな」
「いえ‥‥兄上‥‥どうぞ、ご勘弁を‥‥。ほら、スミレも何か言って」
「‥‥おっぱい大っきくていいなって、ちょっと思っただけだもん」
「それこそ不要な羨望だ。そなたの胸の愛らしさと柔らかさに比べれば、肉が盛られただけのあんな女の」
「あっ‥、兄上!どうか、もうご勘弁を‥‥っ!!」

ーーーーー拗ねてるのに気付いてもらえないと怒る

「おいで、スミレ」
「‥‥‥いや」
「義母上も、そなたに嫌な思いをさせたかと、気にしていらっしゃるぞ」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「オレンジ入りの焼き菓子は、ルドヴィークにだな。もう一つの菓子は、義母上の為に作ったのだろう?」
「‥‥‥一人で行く。ヴィーはここで、ルドとお茶でもしてれば」
「拗ねるな、スミレ。拗ねてもそなたは愛らしいが‥‥」
「もう、うるさいな! 拗ねてなんかないってば。ヴィーなんか、デカ盛りおっぱいに埋もれてればいいんだっ!」
「ふむ、その役目はルドヴィークに譲ろう」
「けっ‥‥結構ですっ!」

ーーーーーかまって欲しくないときにかまわれると、「ヴ~ッ!」

「おいで、スミレ。嫌な思いをさせたのなら、私も謝る。何が、嫌だった?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「スミレ?」
「‥‥‥‥‥おっぱい大っきい、さっきの女の人みたいな‥‥」
「うん?」
「‥‥‥‥‥大人の人の方が、ヴィーには似合うと思ったのが‥‥嫌だった」
「ふむ、成る程。それは、嫌だな。私も嫌だ」
「‥‥‥‥‥ヴィーも?」
「他でもない、そなたにそう思われるのが、堪らなく嫌だな。‥‥元凶を、捻り潰したくなる程に」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「そのせいで、そなたが私を嫌うとなれば、今から追いかけて実行に移しても、まだ許せぬだろう」
「‥‥‥ヴィーのこと、嫌うわけないじゃん」
「本当に? では、こちらにおいで」
「ん‥‥‥」

ーーーーー嫌なものは嫌、好きなものは好き

「‥‥‥丸く納まりましたね。よかったですね」
「ルドヴィーク、台詞が棒読みだぞ」
「ルド、眉間に皺寄ってるよ」
「いえ、お二人の仲睦まじい様子に、お腹いっぱい胸いっぱいで、何だか胃がムカムカと‥‥」
「それはいかんな。ストレスを溜め込んでいるのではないか?そなたは真面目過ぎるところがあるからな。上手く手を抜く方法を、早く覚えるといい」
「ほら、クッキー食べなよ。爽やかな柑橘系だよ。ビタミンCを摂取しなよ」
「‥‥‥ああ、もう、有り難過ぎて、涙が出そう」

ーーーーーなんかやらかしても、しょうがないなと思ってもらえる


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