ポッキーの日小話
今日はポッキーの日なのだとか。
それを緩く祝うために、いつにも増して緩い突発小話を投下します。
いろいろ不親切ですが、行間を読みつつ広い心でご覧ください。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
「今日は、ポッキーの日なんだって」
「ほう」
「一本のポッキーを二人でくわえて、それを両端から食べていくのが習わしなんだって」
「ふむ」
「我々も、やっときますか」
「うむ」
「――ちょーっと、待て! お前達!」
「なに? おにーちゃん。うるさい」
「相変わらず、空気を読まない兄上だ」
「口を挟まれたくないなら、わざわざにーちゃんの前でそういうことをするなっ! っていうか、そもそもお前達が食おうとしているものは、ポッキーではないっ!」
「あー、もー、うるさい。細かいこといちいち指摘しないでよ。人間ちっちゃいよ」
「兄上も、そろそろもう少し器を大きくした方がいいな」
「二人揃って、嬉々として人を扱下ろすのはやめろっ! とにかく、それはポッキーじゃない――ガルボだっ!」
「そうです、確かにガルボです」
「たいして違いはない」
「全然違うってーの! やめろ、ガルボなんて、ポッキーに比べたらめちゃくちゃ短いじゃないかっ……」
「そうね」
「そうだな」
「そんなもん、両端からくわえたって、すぐにっ……」
「すぐに食べ終わっちゃうよね」
「そうだな」
「だからっ、それ以上は俺のいないところでやれってっ……」
「……」
「……」
「い、言ってるしりからっ……!」
「……」
「……」
「おいこら、長いぞっ!?」
「……」
「……」
「そろそろ食べ終わっただろう? ごっくんしただろう?」
「……」
「……」
「おい、ちょっとちょっと? 息継ぎさせて? うちの妹に酸素あげて?」
「……」
「……」
「――おいっ!!」
「……はぁ。無駄に騒がしいなあ、おにーちゃんは」
「まったくだ。場の空気を乱さぬのが大人としてのたしなみだぞ」
「昼日中から、家族の前でベロチューかますお前らに、何も言われたくないっ!」
「ちなみに。ポッキーでしなかったのは、喉を突くと危ないからです。良い子が真似するといけないからです」
「スミレは思慮深いな」
「……はあもう、好きにして……」
おわり
それを緩く祝うために、いつにも増して緩い突発小話を投下します。
いろいろ不親切ですが、行間を読みつつ広い心でご覧ください。
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「今日は、ポッキーの日なんだって」
「ほう」
「一本のポッキーを二人でくわえて、それを両端から食べていくのが習わしなんだって」
「ふむ」
「我々も、やっときますか」
「うむ」
「――ちょーっと、待て! お前達!」
「なに? おにーちゃん。うるさい」
「相変わらず、空気を読まない兄上だ」
「口を挟まれたくないなら、わざわざにーちゃんの前でそういうことをするなっ! っていうか、そもそもお前達が食おうとしているものは、ポッキーではないっ!」
「あー、もー、うるさい。細かいこといちいち指摘しないでよ。人間ちっちゃいよ」
「兄上も、そろそろもう少し器を大きくした方がいいな」
「二人揃って、嬉々として人を扱下ろすのはやめろっ! とにかく、それはポッキーじゃない――ガルボだっ!」
「そうです、確かにガルボです」
「たいして違いはない」
「全然違うってーの! やめろ、ガルボなんて、ポッキーに比べたらめちゃくちゃ短いじゃないかっ……」
「そうね」
「そうだな」
「そんなもん、両端からくわえたって、すぐにっ……」
「すぐに食べ終わっちゃうよね」
「そうだな」
「だからっ、それ以上は俺のいないところでやれってっ……」
「……」
「……」
「い、言ってるしりからっ……!」
「……」
「……」
「おいこら、長いぞっ!?」
「……」
「……」
「そろそろ食べ終わっただろう? ごっくんしただろう?」
「……」
「……」
「おい、ちょっとちょっと? 息継ぎさせて? うちの妹に酸素あげて?」
「……」
「……」
「――おいっ!!」
「……はぁ。無駄に騒がしいなあ、おにーちゃんは」
「まったくだ。場の空気を乱さぬのが大人としてのたしなみだぞ」
「昼日中から、家族の前でベロチューかますお前らに、何も言われたくないっ!」
「ちなみに。ポッキーでしなかったのは、喉を突くと危ないからです。良い子が真似するといけないからです」
「スミレは思慮深いな」
「……はあもう、好きにして……」
おわり
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